がん患者団体支援機構

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第17回がん患者大集会 終了報告

第17回がん患者大集会 終了報告

第17回がん患者大集会無事終了しました。大変意義のある内容だったと思っています。
講演では大橋洋平先生ががんになったときの心構えを色々とお話してくださいました。
「がんは苦しいけども、苦しくなく生きていきたい。気い楽に」という言葉が、大橋先生のあのお人柄、ご風貌から発せられて、それが、辛い辛いと思っているがん患者さんにどんなに明るい希望をもたらしてくれたことかと思います。
そして、花木裕介さんががん患者に対して周りの人が意見や考えを押し付けるのではなく、がん患者に対する傾聴と寄り添いがどんなに大事かというお話を体験を交えて話されました。本当にこのことは私もつくづく実感いたしました。
シンポジウムでは、宮本直治さんがファシリテーターとして、本当に素晴らしい進行をしてくださって、さすがお坊さんの面もある方だと実感できました。
このコロナ禍においてがん患者さんが今どんな現状にあるかということもシンポジストの方にお話していただきました。面会禁止になってそのまま亡くなったときに、残された家族のグリーフケアにも影響している。コロナ禍で子どもたちに対する様々な悪影響もあったりする。そういう中でますますACPについて考えなくてはいけないし、日常の中で普通の会話としてACPについて話せるようにしたいなと思いました。
後半は特に命について改めて考えさせられました。「生命(せいめい)は有限、命(いのち)は無限」という言葉がありました。自分が生きたことが誰かの心の中に残っていたらその命(いのち)は無限なんだなと改めて思い、命(いのち)について深く考えるいい機会を頂いたと思います。
これからの人生を悔いなくやりたいことをやって、生きて、最後は逝きたい、そういう風にして最後を締めくくりたいと改めてこの時間を通じて思いました。大変有意義のある時間を過ごせて本当に嬉しく思いました。
ご講演いただいた大橋さん、花木さん、本当にありがとうございました。ファシリテーターの宮本さん、シンポジストの杉本さん、光田さん、本当に良いお話をしてくださったと心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
最後まで会場でお話を聞いてくださった皆さん、オンラインを聞いてくださった皆さん、改めてお礼申し上げます。皆さんの明日からの人生がこのことを踏まえた上でより良い充実した人生になっていくように心からお祈りしています。
ありがとうございました。

NPO法人がん患者団体支援機構 理事長 浜中和子